魔法日記 2011年10月20日木曜日
2011年10月20日 趣味昼課 12時55分〜13時0分
視る訓練
自室で広げたハンカチを視た。
柄が規則的なのが視てすぐにわかった。後ろからの明かりに照らされて、繊維が編まれているのがわかった。最初は縦の繊維がよく目立って視えたが、近くでじっくり視てみると、縦横に繊維が編まれているのがわかった。当然と言えば当然である。
この訓練に集中していた時はかなりリラックスできていたと思う。
この後に就職面接があったのだが、この訓練で集中力を高めれた気がして、気持ちを落ち着かせて面接に行く事ができた。
夜 1時30分~2時0分頃
不可解な現象が起きた。
この日の晩、私は友人2人と一緒に地元から13キロ程離れた場所にある城に自転車で遊びに出向いていた。その帰りに商店街を通った。商店街を出て、街の明かりを見た辺りからおかしな現象が起こり始めた。その時の私は特に驚きもせず、まるで自然であったが、思い返してみれば余りにも不可解な現象ばかり起きていた。
商店街を出ると私は川を下っていた。自転車に乗ったままである。川を下っていると蝋燭が流れていた。見えたのは36本。本数は見ただけで瞬時に理解できた。その蝋燭を見た時に、この川が三途の川だと理解した。三途の川ならばどちら側かの岸が現世で反対側が冥界であろうと思って見てみたが、どちらがどちらなのかわからなかった。蝋燭をよく見ると下に瓶があった。蝋燭が瓶の蓋代わりになっているような感じである。瓶の中身は水川の中に浸かっているから中は目には見えないのに、中に人骨があると分かった。後から気付いたのだが、蝋燭に見えたものは、もしかすると飛び出た人骨に火がついたものだったのかもしれない。途中でふと、「三途の川とて、川ならば海に繋がっているのだろう。」と思った途端に川の先に海が見えた気がした。下っていくと月が浮いている事に気付いた。月を見た途端になんだか怖くなって、私は友人Aに「地球の片鱗が2つ見える」と言った。すると友人Aは「ここ地球やろ?」といかにも普通な返答をしてくれて、なぜか安心した。友人Aの方を向いていたので前に向き直ったら川は終わっていて普通の道路を自転車で走っていた。海に疑問を抱いていた事などはさっぱり忘れていた。
その後、無言で自転車をこぎつづけた。川が終わって1キロぐらいこいだであろう場所で私は前方に見てはいけないものがある気がして顔を伏せた。何があったのかは全くわからないがとりあえずそれを見てはいけない気がした。目を瞑っていては自転車はこげないので目を下に向けて道を確認しながら自転車をこいでいた。すると突然私の乗っていた自転車が喋り出した。甲高い男の声だった。何を喋っているのかは全く理解できなかったが、なぜか面白くて私は笑った。が、次の瞬間、自転車から飛び降りてその自転車を投げていた。突然、恐怖に襲われたからだ。余りの恐怖に自転車を投げた後、私は道路にへたり込んでしまった。投げた自転車はまだ何か喋っていた。自転車が喋っているのを某然と見ていると突然、これを止めなければいけないと思った。自転車を引きずりまわしたり上から押さえつけたりした。すると自転車が勢いよく喋っていたのが少し収まってゆっくりになったようだった。しかしそれでも何を言っているのかはわからなかった。それから私は自転車を押して歩いた。友人はいなくなっていた。呆れて帰ったのだと思った。途中、対向車線側からくる車が若い男の声で喋っていた。多分、運転手と喋っていたのであろう。ずいぶんと楽しそうだった。それを見た後、自分の自転車を見ると、もう何も喋っていなかった。やっと黙ったので、私は自転車の曲がったハンドルを直して自転車に乗った。途中、自転車に乗っている最中に友人Bから電話がきた。その時した会話は覚えていない。何か友人Bは心配していたようだが、何に気をかけていたのかも覚えていない。それからずっと自転車をこいでいると周りの景色が妙に輝いて見えた。所々が凄くキラキラしていた。目に涙でも溜まっているのかと思って目をこすったが、それでも景色はずっと輝いていた。さらにこいで、家の近くにまで来ると、景色がブレて見えた。特に月を見ると異様にブレているようで、なぜか少し怖くなった。家の前の坂に差し掛かって、自転車を立ってこいでいると、すぐ横にある丘のような場所に何かいる気がした。しかしどうでもいいので気に掛けず自転車をこいでその場所を越えると、後ろから声が聞こえた気がした。声が聞こえたにも関わらず、私は興味がないのでそのまま家に帰った。
家に帰り、玄関に入って、服を脱いで、自室に入った途端に我に帰った。恐怖が押し寄せてきた。身体中から汗が出た。友人に電話でもかければよかったのかもしれないが、余りの恐怖に思考が止まっていた。今思えば当然と言えば当然かもしれない。この日記に書き綴ってきた事が本当に私には見えていたのだから、1人になって冷静になった時に襲われた恐怖ににも納得できる。その後、私は「これは疲れていたから仕方ない。少し今日は身体に負担が掛かり過ぎていたし、視る訓練と看る訓練を少し熱心にし過ぎてしまったので、その結果仕方なく見えてしまったのだ。疲れが取れればすぐに元どおりになる。」という事にして自分を無理矢理納得させた。怖いので電気を付けたまま寝ようとした。寝れる気がしなかったが、布団に包まっている内に何時の間にか寝ていた。
思い返してみれば、なぜありとあらゆるものが見ただけで瞬時に、「下に人骨が入った瓶がある。」だとか、「これは三途の川である」だとか判断できたのかが全く持って分からないが、それの事より起こった現象の方が余りに過激だったのでもうあまり気にならなくなってきた。
この現象が実際、魔術の訓練の影響として出たのかどうかさえ私には理解できないが、何より目がおかしかった辺りから察するに、きっと視る訓練と看る訓練から成るものなのであろうと思う。
調べてもよくわからない事ずくめだったが、外陣講義文書の第一講義文書には「どんなものが見えても驚かず、ただ受け入れなさい。」と書いてあるゆえ、受け入れるしかないであろうというのが私の出した結論である。
視る訓練
自室で広げたハンカチを視た。
柄が規則的なのが視てすぐにわかった。後ろからの明かりに照らされて、繊維が編まれているのがわかった。最初は縦の繊維がよく目立って視えたが、近くでじっくり視てみると、縦横に繊維が編まれているのがわかった。当然と言えば当然である。
この訓練に集中していた時はかなりリラックスできていたと思う。
この後に就職面接があったのだが、この訓練で集中力を高めれた気がして、気持ちを落ち着かせて面接に行く事ができた。
夜 1時30分~2時0分頃
不可解な現象が起きた。
この日の晩、私は友人2人と一緒に地元から13キロ程離れた場所にある城に自転車で遊びに出向いていた。その帰りに商店街を通った。商店街を出て、街の明かりを見た辺りからおかしな現象が起こり始めた。その時の私は特に驚きもせず、まるで自然であったが、思い返してみれば余りにも不可解な現象ばかり起きていた。
商店街を出ると私は川を下っていた。自転車に乗ったままである。川を下っていると蝋燭が流れていた。見えたのは36本。本数は見ただけで瞬時に理解できた。その蝋燭を見た時に、この川が三途の川だと理解した。三途の川ならばどちら側かの岸が現世で反対側が冥界であろうと思って見てみたが、どちらがどちらなのかわからなかった。蝋燭をよく見ると下に瓶があった。蝋燭が瓶の蓋代わりになっているような感じである。瓶の中身は水川の中に浸かっているから中は目には見えないのに、中に人骨があると分かった。後から気付いたのだが、蝋燭に見えたものは、もしかすると飛び出た人骨に火がついたものだったのかもしれない。途中でふと、「三途の川とて、川ならば海に繋がっているのだろう。」と思った途端に川の先に海が見えた気がした。下っていくと月が浮いている事に気付いた。月を見た途端になんだか怖くなって、私は友人Aに「地球の片鱗が2つ見える」と言った。すると友人Aは「ここ地球やろ?」といかにも普通な返答をしてくれて、なぜか安心した。友人Aの方を向いていたので前に向き直ったら川は終わっていて普通の道路を自転車で走っていた。海に疑問を抱いていた事などはさっぱり忘れていた。
その後、無言で自転車をこぎつづけた。川が終わって1キロぐらいこいだであろう場所で私は前方に見てはいけないものがある気がして顔を伏せた。何があったのかは全くわからないがとりあえずそれを見てはいけない気がした。目を瞑っていては自転車はこげないので目を下に向けて道を確認しながら自転車をこいでいた。すると突然私の乗っていた自転車が喋り出した。甲高い男の声だった。何を喋っているのかは全く理解できなかったが、なぜか面白くて私は笑った。が、次の瞬間、自転車から飛び降りてその自転車を投げていた。突然、恐怖に襲われたからだ。余りの恐怖に自転車を投げた後、私は道路にへたり込んでしまった。投げた自転車はまだ何か喋っていた。自転車が喋っているのを某然と見ていると突然、これを止めなければいけないと思った。自転車を引きずりまわしたり上から押さえつけたりした。すると自転車が勢いよく喋っていたのが少し収まってゆっくりになったようだった。しかしそれでも何を言っているのかはわからなかった。それから私は自転車を押して歩いた。友人はいなくなっていた。呆れて帰ったのだと思った。途中、対向車線側からくる車が若い男の声で喋っていた。多分、運転手と喋っていたのであろう。ずいぶんと楽しそうだった。それを見た後、自分の自転車を見ると、もう何も喋っていなかった。やっと黙ったので、私は自転車の曲がったハンドルを直して自転車に乗った。途中、自転車に乗っている最中に友人Bから電話がきた。その時した会話は覚えていない。何か友人Bは心配していたようだが、何に気をかけていたのかも覚えていない。それからずっと自転車をこいでいると周りの景色が妙に輝いて見えた。所々が凄くキラキラしていた。目に涙でも溜まっているのかと思って目をこすったが、それでも景色はずっと輝いていた。さらにこいで、家の近くにまで来ると、景色がブレて見えた。特に月を見ると異様にブレているようで、なぜか少し怖くなった。家の前の坂に差し掛かって、自転車を立ってこいでいると、すぐ横にある丘のような場所に何かいる気がした。しかしどうでもいいので気に掛けず自転車をこいでその場所を越えると、後ろから声が聞こえた気がした。声が聞こえたにも関わらず、私は興味がないのでそのまま家に帰った。
家に帰り、玄関に入って、服を脱いで、自室に入った途端に我に帰った。恐怖が押し寄せてきた。身体中から汗が出た。友人に電話でもかければよかったのかもしれないが、余りの恐怖に思考が止まっていた。今思えば当然と言えば当然かもしれない。この日記に書き綴ってきた事が本当に私には見えていたのだから、1人になって冷静になった時に襲われた恐怖ににも納得できる。その後、私は「これは疲れていたから仕方ない。少し今日は身体に負担が掛かり過ぎていたし、視る訓練と看る訓練を少し熱心にし過ぎてしまったので、その結果仕方なく見えてしまったのだ。疲れが取れればすぐに元どおりになる。」という事にして自分を無理矢理納得させた。怖いので電気を付けたまま寝ようとした。寝れる気がしなかったが、布団に包まっている内に何時の間にか寝ていた。
思い返してみれば、なぜありとあらゆるものが見ただけで瞬時に、「下に人骨が入った瓶がある。」だとか、「これは三途の川である」だとか判断できたのかが全く持って分からないが、それの事より起こった現象の方が余りに過激だったのでもうあまり気にならなくなってきた。
この現象が実際、魔術の訓練の影響として出たのかどうかさえ私には理解できないが、何より目がおかしかった辺りから察するに、きっと視る訓練と看る訓練から成るものなのであろうと思う。
調べてもよくわからない事ずくめだったが、外陣講義文書の第一講義文書には「どんなものが見えても驚かず、ただ受け入れなさい。」と書いてあるゆえ、受け入れるしかないであろうというのが私の出した結論である。
コメント